“The Last Chapter”、このアルバムが僕にとって、自身最後のアルバムになります。リリースしたらの話ですが。笑 “Gratitude”をリリースした後、僕の音楽活動は活発になり、あのアルバムを通して沢山のレスポンスを得る事が出来ました。しかし、僕の中で思う程の成果を得る事が出来なかった事も事実で、その後、楽曲を書き続けるも、「次のアルバムを出そう」といった気持ちにまでは、至る事は有りませんでした。 海外の友人には、僕の新しいアルバムを楽しみにしている人もいたりして、励みにはなるものの、僕の中で、“音楽人生”に於ける葛藤は続いていました。 そうした中で、2018年も終わりを迎えた頃に、最後にアルバムを作って、作品創りに終止符を打とうと思い、そして同時に浮かんだのが、ベスト盤的なアルバムで、こちらにも新曲を2曲収録しようと。 この二つのアイデアが浮かんだ時に、自分の心の中のモヤモヤみたいなものが無くなり、「やってみるか」という、久し振りに熱い想いが胸の奥から込み上げてきました… 実は、”The Last Chapter”というタイトルは、以前から僕の中にあって、そのアルバム用の楽曲も2018年の夏頃から書き始めていました。”For U”という楽曲で、ラフなアコースティック・セッションでYouTubeにも映像をあげています。しかし、その楽曲も、アルバム用と言うよりは、今まで書き続けてきた延長線上の楽曲に過ぎず、その事もあって、“アルバム作り”に対しての思いがネガティヴな方向へと向いていました… それが、今年初めに観た、”Bohemian Rhapsody”が、僕の心 にスイッチを入れてくれて、僕は強い決意と共に、2つのアルバムについて、計画を始動させる事にしました。 先ず、“The Last Chapter”は、全12曲の新曲のみのアルバムになります。 ソングライティングを始める上で、特に気負う事も無く、とにかく12曲(ベスト盤の新曲を含め全14曲)アルバムの流れを想定して、1曲目から順に書いて行こうと決めて、曲を書き始めました。 先ずは、アルバムタイトルでもある、”The Last Chapter”から書き始めました。スイッチが入っている僕には迷いもなく、そんなポジティブな気持ちが、1曲目からソングライティングに良い影響を与えてくれました。 因みに、今回のアルバム用のソングライティングについては、日々の作業を終え、夕食後の8時30分頃から始まり、2~3時間の中で行われました。ほぼ毎日。限られた時間だったので、果たしていつ14曲を書き上げる事が出来るのだろうか、という思いも正直ありました。 しかし、2、3日で”The Last Chapter”を満足いく形で書き上げた時に、「イケる!」と手ごたえを感じる事が出来、そのヴァイブは、全14曲を書き終えるまで途切れる事は有りませんでした。 もし、“The Last Chapter”で、納得のいくソングライティングが出来なければ、ひょっとしたら、いや確実にアルバム作りは頓挫していたかもしれません。 “The Last Chapter”を書き上げた僕は、勢いに乗って、思うままに言葉を紡ぎ、ギターを手にしては曲を書き続けました。それは正に、“アルバムの為の”ソングライティングになっていました。”For U”を書き上げた時は、手応えを感じる事が出来ませんでしたが、今は曲を書いていて楽しい、そんな気持ちの中で、2月は2曲、3月も2曲と、コンスタントに曲は生まれてきました。まぁ、この調子だと半年後位には何かが見えてくるかなと思っていたのですが、4月に入るとソングライティングにも更に勢いが増し、ゴールデンウィークを迎える頃には、新たに5曲も書き上げていました。もう、こうなったら5月末のアイオワ旅行までに、”The Last Chapter”の12曲は全て書き上げておきたいな、という思いになっていました。5月に入ってもソングライティングの手は休む事を知らず、毎晩2時間、集中して楽曲を書き続けました。すると、”Kagoshima Music Festa”を終えた頃には、”The Last Chapter”の12曲を書き終えていました。そこでひと段落する事なく、もう一つのアルバム、”Light Of Day”用の残り2曲の新曲のソングライティングに取り掛かりました。そして、何と、アイオワ旅行前に残り2曲も書き上げる事が出来たのです! 結果、約4ヶ月余りで、トータル14曲を書き上げましたが、”書いたという事実“では全く意味が無く、”Gratitude”以上の楽曲を揃えなければ作品にする意味を持たない事も、ソングライティングを始めた時点で肝に命じていました。 そして、書き上げた新曲14曲は、現時点に於ける、僕のベスト・ソングライティングになりましたし、早くも歌ってみたい楽曲が揃いました。他人(ひと)がどう思うかより、先ずは自分が納得出来る楽曲を書くことが出来たかが重要で、僕はそれを成し遂げたと思っています。作品にした時に僕のファンやリスナーに「聴いてください」と言える楽曲群が揃いました。 今後、作品にする為のレコーディングもやらねばなりませんが、そのスケジュールについては、現時点で全く決まっていません。しかし、その時が来たら事が動き出すと思います。 今回は、”The Last Chapter”の為のソングライティングやそれまでの流れを中心に書かせて頂きました。 次回以降では、もう一つのアルバム”Light Of Day”や、”The Last Chapter”の楽曲群、それから最近ビデオ撮影した、新曲14曲のアコースティック・セッションなどについてもブログに綴っていきたいと思いますので、楽しみにしていてください。