以前、ブログで、Bon Joviのアルバム’Bounce’の「アコースティック・カバー」について、“熱く”語らせて頂きましたが、(笑)そのブログの最後で、「ひょっとしたら」みたいな事を書いていたかと思います。
それは、彼らの楽曲’Bed Of Rose’のカバーに取り組むかもしれないと、あの当時思っていて、実際、その後、’Bed Of Rose’のカバー・プロジェクトに取り組みました。
Bon Joviの‘Bed Of Rose’は、僕のお気に入りの楽曲で、その楽曲が収録されているアルバム‘Keep The Faith’が リリースされた1992年から、この楽曲を気に入りギターでカバーしたこともありましたし、この楽曲のカラオケCDも持っていて、ヴォーカルのみを録音して「自分」の“Bed Of Roses”を作ったこともありました。それで、その「自分」の“Bed Of Roses”の音源が、過去の作品集にも収録されていて、久し振りにその音源を聴いて、懐かしさや、その当時の事を想い出しました。と同時に、「今の自分ならどう歌えるだろうか?」「もっと良いサウンドでミックス出来るはず」と思い、試しに歌ってみようということになりました。
実は、この曲のキーは、僕が若く声が出ていた時でさえ、キーが高く歌うのに厳しかったので、50を過ぎた僕には確実に、あのヴォーカルラインを再現するのには無理があるだろうと、そんな思いがありました。
それで、一度、テストで歌ってみたのですが、先ずは、歌詞をしっかり歌い直す必要がある事に気づきました。それは、声が出る以前の問題で、その時点で、挫けそうになりましたが、「出来ないこと」では無いですからね。諦めるなら「はいどうぞ」と、もう一人の僕が言ってきましたが、心のどこかで「今やらなきゃ、どこかで後悔する」との思いがあり、気を取り直し、歌詞を復唱しながら、テストレコーディングに向け準備を進めました。
そして、試しに歌ってみたのですが、案の定、ヴォーカルパートの一番高いところは、不安定で厳しかったので、苦肉の策として、パートごとに録音する形でレコーディングを始めることにしました。多少の時間はかかりましたが、気持ちとやる気がそこをカバーしてくれて何とかヴォーカルラインを録り終える事が出来ました。
それで、昔の自分の歌唱と聴き比べたのですが、若さ溢れる声の勢いや、声の張りには敵わない自分の声がそこにありました。しかし、英語の発音等は、今回の方が遥かに良くなっていたのも事実でした。それと、サウンドも昔の音源は、カセットテープから引っ張ってきた音源だったので、サウンドも良くなり聴きやすくなったと思います。
ヴォーカルの音源を含め、DAWで編集できたので、Jon Bon Jovi氏とのデュオも実現する事ができました。
但し、それらは権利の関係上、公に公開出来ないので、皆さんがそれらの音源を公に聴くことができないのは、表現者として残念な思いもあります。もっと意地悪な言い方をするなら、公に公開出来ないなら、幾らでも言葉を飾ることも出来ますし、出来なかった事を出来たとも言えます。しかし、実際にこのプロジェクトに取り組んだ僕としては、「やって(歌って)良かった」という思いしかありません。もっと上手く歌えたかな、という思いも多少ありますが、それを言い出せばキリがありません。
ただ、このカバーをしたという事実を、自分の中だけに留めておくことは残念だと思ったので、公開が可能な方法として、自分で演奏したものであれば、YouTubeでも公開出来るので、当初予定には無かった“アコースティック・カバー”を通し、「カバーしたという事実」を、証明しようと考えました。
という訳で、弾き語りをビデオに収め、その後、いくつかの楽器とバックヴォーカルを音源に加え、映像も音源もきっちりとした作品を追加で作ることが出来ました。問題の楽曲のキーもキーを落とす事で、歌いやすくなり自分らしく歌う事が出来ました。言わば、この秘策は成功だったと、結果的に言えますね。余分な時間は取られましたが。
ともかく、ビデオが一昨日仕上がり、CDも今日仕上げることが出来ました。写真はそのCDの写真です。
ビデオに関しても、後日YouTubeに上げたいと考えています。
このプロジェクトの草案から完成まで時間はかかりましたが、ミュージシャンとして自分の足跡にこの作品を刻む事が出来たことは、非常に意味がありました。このプロジェクトが自身の自己満足で終わったとしても、僕は後悔していません。
このプロジェクトを、最初に「声が出ない」と言うだけで諦めていたら、それこそ後悔だったでしょう。
このブログも、皆さんへのプロジェクトの報告というより、自分が自分に対してのプロジェクトの「まとめ」のように感じています。
前述の通り、“Bed Of Roses”の‘Acoustic Cover’をアップした時に、またご報告させて頂きたいと思います。
今回も長文となりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
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